Vol.165 『列王紀上』を読んで


 ブログ「Stay The Young (Trilogy)」をお読みいただき、ありがとうございます。

 『列王紀上』は数回、読み始めたのだが、冒頭の内容で、どうにも士気が上がらず、ようやく先月1日に読み、それから1ケ月以上も経ってしました。
 

 一章
 42 彼の言葉のなお終らないうちに、そこへ祭司アビヤタルの子ヨナタンがきたので、アドニヤは彼に言った、「はいりなさい。あなたは勇敢な人で、よい知らせを持ってきたのでしょう」。

 上に引いた聖句をブルトマンは取り上げている。
 『旧約聖書』を読むにあたっては、『聖書 スタディ版』(日本聖書協会)を手引書としており、『列王紀上』では大変参考になった。それを中心にして、以下、簡単に内容をまとめて、備忘録としたい。
 三章にはソロモンの智恵と裁判のエピソードが綴られている。また、四章には箴言と雅歌について記されている。
 八章以降からシオンがエルサレムの神殿と関連付けられて表現されるようになった。
 十章にシバの女王が登場する。
 十二章からはソロモンからレハベアムにバトンタッチされて、王国の分裂がテーマとなる。レハベアムは老人たちではなく、若者たちの勧めに従った。
 『列王紀上』に登場する王を整理しておくと、ユダ(南王国)はレバアハム、アビヤ(アビヤム)、アサ、ヨシャパテで、イスラエル(北王国)はヤラベアム(ヤロブアム)、ナタブ、バアシヤ(バシャ)、エラ、ジムリ、オムリ、アハブ、アハジヤ(アハズヤ)。
 十七章の第一節に出てくる「わたしの仕えているイスラエルの神、主は生きておられます」は『聖書 スタディ版』(日本聖書協会)の「聖書について」と題する解説の冒頭に「エリヤ物語の初めに見られるこの言葉は、聖書の全内容を表わしている」と記されている。
 十九章に出てくるエリヤに関する記述(1~18節)は、そのユニークさから、先々月に目を通していた。同章は『ローマ人への手紙』一一章にいくつか引用されており、また第一〇節をブルトマンが取り上げている。そして、エリシャが登場する。

0 件のコメント:

コメントを投稿