vol.308 エピクテトスと『若い読者のための哲学史』


 ブログ「Stay The Young (Trilogy)」をお読みいただき、ありがとうございます。

 ブルトマンの著作を読んでいると、いろいろな人物の言葉が引用されており、エピクテトスの言葉も散見される。
 恥ずかしながら、エピクテトスとは何者かを僕は知らなかった。そこで、以下の4冊に目を通した。

  鹿野治助訳『エピクテートス 人生談義』上・下巻(岩波文庫)
  國方栄二著『ストア派の哲人たち』(中央公論新社)
  ナイジェル・ウォーバートン著『若い読者のための哲学史』(すばる舎)

 エピクテトスは後期ストア派の哲学者。元は奴隷で、片足が不自由だったという。
 下の写真は『エピクテートス 人生談義』下巻「三、提要」の冒頭です。
 

 彼の哲学については「精神の自由」がキーワードらしく、

  「要は心の持ちよう、意志の問題である(170ページ)」『ストア派の哲人たち』、
  「つまり『どう考えるかは自分次第』ということである(40ページ)」『若い読者のための哲学史』

 と記されていた。
 エピクテトスを知りたくて読み始めたのだが、西洋哲学史について書かれている『若い読者のための哲学史』を最も面白く読んだ。
 

 本書のタイトルには、「若い読者のため」とあることから、学生を対象としているのだろう。僕のような中年男が読んでも、いまさら手遅れなのかもしれない。

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