vol.309 ナイジェル・ウォーバートン著『若い読者のための哲学史』(すばる舎)を読んで


 ブログ「Stay The Young (Trilogy)」をお読みいただき、ありがとうございます。

 前回の更新(vol.308)からの続きで、ナイジェル・ウォーバートン著、月沢李歌子訳『若い読者のための哲学史』(すばる舎)を読んだ感想について。
 「自由の苦悩」と題して、ジャン=ポール・サルトルを取り上げていたページには、僕が好きなフレーズを見つけた。

 「人間には本質がない。人間は理由があって存在するのではない、とサルトルは考えた」(227ページ)。
 「サルトルは人間の人生を苦悩に満ちたものだと述べた」(228ページ)。
 「人間であることに伴う責任の重さから逃れることはできない」(229ページ)。
 「人間は、まず世界に自分が実存することを知り、それから自分の人生をどうするかを決めなければならないという考え方である」(229ページ)。

 本書では内容もさることながら、各章こどにカット(イラスト)が挿入されていて、それも併せて素晴らしかった、と記しておきたい。
 

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