む、す、め、ふ、さ、ほ、せ。
年明けから「今日の記憶」などと題して、小倉百人一首を覚えている。何かの役に立てようということではなく、平安時代の美しい言葉を自らの教養として、覚えておきたいと思っただけだ。
今現在、50首以上を諳んじることができるようになった。
ところで、話題が少し逸れるけれど、中原中也の詩に「月夜の浜辺」がある。僕が大好きな作品だ。
月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちていた。
それを拾って、役立てようと
僕は思ったわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを、袂に入れた。
詩の中に出てくるボタンのようなものを僕は大事にしたい。
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