Vol.239 『ピルケ・アボス』を読んで


 ブログ「Stay The Young (Trilogy)」をお読みいただき、ありがとうございます。

 『ピルケ・アボス』を5日の午後に読んだ。
 使用したテキストは日本聖書学研究所編『聖書外典偽典3』旧約偽典Ⅰ(教文館)である。
 翻訳者による概説には、「律法学者のことばを任意に集めたいわば箴言集ともいえる書」であり、特徴としては「およそ七〇人にものぼる教師の名まえとともにそのことばを保存している」。また、アボス(父祖たち)であることから、表題の意味は「父祖たちの章」。(本書255~256ページ)。
 下の写真は『ピルケ・アボス』の第三章です。
 

 今まで読んだ旧約聖書偽典の中では、かなり面白く感じた。人名が次から次へと出てきたり、「三つの云々」として、3という数字が繰り返し出てくることも、読んでいて、いかにも、という感じがした。また、全五章の中で、最も印象に残ったのは第四章で、人は死ぬために生きるのであって、クリスチャンにとって、人生とはパラダイス・ロード(パラダイスへ至る道)であり、ゴールにはイエス・キリストが待っている、そんなふうに感じた。
 僕が面白いと感じた聖句を以下に記しておくと、1;5、2;1、2;8、3;1~2、4;1、4;21である。
 下の写真は『ピルケ・アボス』の第四章です。
 

 以下は余談。
 今、一番読みたい本は『新共同訳 旧約聖書続編スタディ版』(日本聖書協会)なのだが、書店には並んでいないし、図書館(愛知県内)にも所蔵されていません。もっとも僕の場合、図書館に読みたい本がないのは、今に始まったことではないけれど。振り返ってみれば、学生時代もそうで、国立国会図書館から取り寄せてもらったりしていた。

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