Vol.221 『トマスによるイエスの幼時物語』を読んで、と清掃奉仕(ボランティア活動)


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 今朝は荒井献編『新約聖書外典』(講談社文芸文庫)に収録されている『トマスによるイエスの幼時物語』を読みました。ただし、巻末に付されている翻訳者による解説には、次のように記されています。

 紙枚の都合上、直接イエスを語らない、教師ザッカイの嘆き(七)と、ルカによる福音書2・41以下に誌されている『十二歳のイエスの物語』と大体一致する部分(一九)を省略した。

 ということで、紙枚の都合上、省略された七章と一九章に今夜、目を通しました。その際、テキストに使用したのは、日本聖書学研究所編『聖書外典偽典第六巻』新約外典Ⅰ(教文館)です。
 さて、『トマスによるイエスの幼時物語』に登場するイエスは五歳から十二歳までのエピソード(奇蹟物語)が描かれており、面白く読んだ。僕がとりわけ気に入ったのは三章で、イエスが泥をこねて作った雀が飛んで行ったというエピソードが出てくる。すぐさま、飛騨の匠である左甚五郎の彫った雀が飛び立ったという逸話を思い出したのは言うまでもない。こうした類の説話はやはり洋の東西を問わないようだ。
 また、巻末に付されている翻訳者による解説には、「幼時の奇蹟的性格が強調されるのは(中略)後に発揮されたイエスの異常な能力が、後天的に修練や学習によって展開したものではなく、全くの生れつきの賜物であったことを示すためと考えられる」とあり、そうした意見に僕も同感である。著者はトマスではなく、不明とのこと。
 続けて、荒井献編『新約聖書外典』(講談社文芸文庫)に収録されている『ペテロ福音書』を読んだのだが、それはまた別の機会に。
 『トマスによるイエスの幼時物語』と『ペテロ福音書』を読み終えた後、今日の午前中はボランティア活動の清掃奉仕でした。
 下の写真がそれで、今月に限っては既に2回、ボランティア活動に従事したのですが、清掃奉仕は今日が初回でした。
 

 以下は余談。
 昨日の午後は長谷川公茂先生とお会いして、楽しい円空談義で、幸せな時間を過ごしました。
 

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