Vol.219 『聖詠経』を読んで、と『詩篇』第151編


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 今朝(13日)、国立国会図書館デジタルコレクションに収録されている『聖詠経(セイエイキョウ)』にざっと目を通した。『聖詠経』は出版者が正教会、出版地が東京、出版年月日が明18.7となっている。『聖詠経』は『詩篇』に相当するらしい。150篇の後に「續聖詠」とされる文章が付されていた(310~311ページ)。下に引用すると、

   光榮讃詞
  左ノ詠経中ニ加ヘズダワィド別ニ此ヲ作リ以テゴリアフト戦フトヲ記ス
 一、我昔我ガ兄弟ノ中ニ於テ至テ小ク我ガ父ノ家ニ於テ最モ少シ我我ガ父ノ羊群ヲ牧セリ
 二、我ガ手笙ヲ作リ我ガ指琴ヲ調ベリ
 三、孰カ我ガ主ニ告ゲシ主親ヲ聴キ
 四、親ヲ其使ヲ遣ハシ我ヲ我ガ父ノ羊群ヨリ取リ其聘ノ質ノ膏ヲ以テ我ヲ膏セリ
 五、我ガ兄弟美ニシテ大ナレモ主ハ彼等ヲ選ブヲ喜バズ
 六、我出デテ異邦人ニ向フニ彼其偶像ヲ以テ我ヲ詛ヘリ
 七、然レモ我其ノ剣ヲ奪ヒ其首ヲ斬テイズヲイリノ子ノ恥ヲ雪ゲリ
 聖詠経終

 『聖詠経』には、上に引用した文章に続いて、「附録」と題する文章も載っている(313~314ページ)。
 研究者の書いた本を目にすると、「續聖詠」とされる文章はどうやら「七十人訳聖書」で『詩篇』第151編といった扱いがなされている。
 僕は素人だから、『聖書』に関しては、分からないことだらけ。『詩篇』に続きの第151編があるなんて、と。
 

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