Vol.99 ブルトマン著作集 共観福音書伝承史1、2巻(新教出版社)を読んで


 過日(先月の22日と25日と29日)に読んだ『ブルトマン著作集2』共観福音書伝承史2と今日ざっと目を通した『ブルトマン著作集1』共観福音書伝承史1について。
 

 マルコ、マタイ、ルカの福音書の細部にまで至るブルトマンの分析を読んで、些細なことだけれども、重要なことに気づかせてくれた。言うなれば、ブルトマンは「違いの分かる男」として、尊敬に値する。
 また、福音書における3という数字と2という数字の意義(2巻188ページ)、マタイにおける時間表示(2巻246ページ)、ルカが福音書よりも使徒行伝を(2巻268ページ)といった、僕が知らなかったり、気づかなかったりしたことも教えられた。
 同じ共観福音書伝承史を扱っている著作集の1巻と2巻ではあるけれども、上に記したように僕は2巻の内容に大いに興味を持った。
 

 もちろん、1巻の内容にも感心させられた。たとえば、主の言葉を分類するのに「エレミヤ書」18章18節を引き合いに出した箇所など。
 最後に、以前の更新(Vol.81)で、「『聖書』において、第一の手紙と第二の手紙があると、どういう風の吹き回しなのか、順序通りではなくて、第二の手紙から読みたくなってしまう」と書いたが、今回のブルトマン著作集も同様に2巻から読んでしまった。

 以下は余談。
 99回目の更新は9月9日に、と思っていたのですが、そう都合よくは行かず。

0 件のコメント:

コメントを投稿