Vol.110 『エズラ記』と『ネヘミヤ記』を読んで


 『旧約聖書』は『新約聖書』と比較して、どうしても僕の心に響く聖句が少ない(断わっておくと、本来、比較するべきではないことは重々、承知しています)。
 今まで目を通した『旧約聖書』(計16)の中では、『エレミヤ書』に最も心惹かれた。
 過日(27日)に読んだ『ネヘミヤ記』では、以下の箇所が僕の心に必要なことを指示していると思えた。

 八章
 九 総督であるネヘミヤと、祭司であり、学者であるエズラと、民を教えるレビびとたちはすべての民に向かって「この日はあなたがたの神、主の聖なる日です。嘆いたり、泣いたりしてはならない」と言った。すべての民が律法の言葉を聞いて泣いたからである。
 一〇 そして彼らに言った、「あなたがたは去って、肥えたものを食べ、甘いものを飲みなさい。その備えのないものには分けてやりなさい。この日はわれわれの主の聖なる日です。憂えてはならない。主を喜ぶことはあなたがたの力です」。
 

 「主の聖なる日です。嘆いたり、泣いたりしてはならない」
 「主の聖なる日です。憂えてはならない。主を喜ぶことはあなたがたの力です」

 静かというか、落ち着いたというか、それでいて、力強いメッセージだ。今の僕には、現実には難しくても、そうしなければならないのだと、教えてくれる。さらに僕がとりわけ気に入ったのは、「甘いものを飲みなさい」というフレーズで、それだけでどんなにか、心も身体も慰められるかを僕は知っているから。
 続く一二節には、「すべての民は去って食い飲みし、また分け与えて、大いに喜んだ」とあることから、民は本当に嬉しかったのだろう、と。
 『ネヘミヤ記』の前には、もともと一冊であったと知ったことから、過日(23日)に『エズラ記』を読んでいた。エズラに関しては、『エズラ記』よりも『ネヘミヤ記』での活躍が印象に残った。

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