Vol.158 旧約聖書続編『マカバイ記 二』を読んで


 ブログ「Stay The Young (Trilogy)」をお読みいただき、ありがとうございます。

 先週、旧約聖書続編の『マカバイ記 二』を読みました。
 

 例によって、僕の心に響いた箇所を引いて、備忘録としたい。

 二章
 32 前置きはこれぐらいにして話を始めることにしよう。いつまでも物語の入り口にとどまって、本題をおろそかにするのは愚かなことである。
 三章
 16 大祭司の姿は見る者の心を痛めた。そのふるまいや表情には、内面の苦悩が表れていた。 17彼は全身恐怖に包まれ、体が小刻みに震えていた。彼を見るすべての人に、その心の苦悶が伝わってきた。
 五章
 2-3 折から、全市におよそ四十日にわたり、金糸の衣装をまとい、槍と抜き身の剣で完全武装した騎兵隊が空中を駆け巡るのが見えるという出来事が起きた。すなわち、隊を整えた騎兵がおのおの攻撃や突撃をし、盾が揺れ、槍は林立し、投げ槍が飛び、金の飾りやさまざまな胸当てがきらめいた。
 27 そのころ、マカバイとも呼ばれたユダは、十人ばかりで山地に逃げ込み、野の獣のような生活を同志と共に送っていた。彼は野草を糧として、あくまでも汚れに染まることはなかった。
 六章
 12 さて、わたしはこの書を読む者がこのような災難に気落ちせず、これらの罰は我々民族を全滅させるためのものではなく、むしろ教訓のためであると考えるよう勧めたい。
 17 以上のことを心に留めて、直ちに物語の本筋に戻ろう。
 23 これに対して、彼は筋の通った考えを持っていて、その年齢と老年のゆえの品位、更に新たに加わった立派な白髪、だれにもまさった幼いときからの生き方にふさわしく、とりわけ神が定められた聖なる律法に従って、毅然とした態度でちゅうちょすることなく、「わたしを陰府へ送り込んでくれ」と言った。
 一五章
 11 同志の一人一人を、盾や槍による守りではなく、力強い言葉が持つ励ましで武装させ、信ずるに足る夢を語って聞かせ、彼ら全員を喜ばせた。
 37 さて、ニカノルに関することのいきさつは、以上のとおりであった。この事件以来、エルサレムの都はヘブライ人によって保たれている。そこで、わたしもこの辺で筆をおこう。
 38 もしこの物語の編集が巧みで要領を得ているなら、それはわたしの喜ぶところである。しかし、つたなく平凡であるとすれば、それはわたしの力が及ばなかったのである。
 39 ちょうど、ぶどう酒だけ、あるいは水だけを飲むのは有害であるが、ぶどう酒と水を適度に混ぜると、人を心地よく楽しくする。それと同様、物語もよく編集されていると、それを聞く人の耳を楽しませる。これをもって本書の終わりとする。

 通読して、殺し殺されたといった凄惨な内容ながら、「わたし」がときどき顔を出す。この2つがアンバランスに感じられるが、そこがユニークでもあるといった印象を持った。

 以下は余談。
 今日の午前中は9月以来、某所へ足を運んで、「ウエストミンスター小教理問答」を学びました。
 

 僕はプロテスタントの教会において、教派等に関係なく、学べるものは何でも学びたいと思っている。

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