Vol.154 『ダニエル書補遺』を読んで


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 今日は『ダニエル書補遺』の『アザルヤの祈りと三人の若者の賛歌』と『スザンナ』と『ベルと竜』を読んだ。
 『ダニエル書補遺』は解説によれば、「ダニエルを中心人物とする三つの教訓的短編」とあり、例によって、備忘録を。
 初めに『アザルヤの祈りと三人の若者の賛歌』について。
 

 下の写真にあるように「~よ、主を賛美し、代々にたたえ、あがめよ。」との繰り返しが、一見すると早口言葉か呪文のようにも思えるけれど、賛歌とは本来こうしたものであるとも言えるような気がして、納得させられると同時に、韻を踏む言葉の美しさを感じた。
 

 39 太陽と月よ、主を賛美し、代々にたたえ、あがめよ。
 40 天の星よ、主を賛美し、代々にたたえ、あがめよ。
 41 すべての雨と露よ、主を賛美し、代々にたたえ、あがめよ。
 42 もろもろの風よ、主を賛美し、代々にたたえ、あがめよ。
 43 火と熱よ、主を賛美し、代々にたたえ、あがめよ。
 44 寒さと暑さよ、主を賛美し、代々にたたえ、あがめよ。
 45 露と霜よ、主を賛美し、代々にたたえ、あがめよ。
 48 夜と昼よ、主を賛美し、代々にたたえ、あがめよ。
 49 光と闇よ、主を賛美し、代々にたたえ、あがめよ。
 46 夜と昼よ、主を賛美し、代々にたたえ、あがめよ。
 47 光と闇よ、主を賛美し、代々にたたえ、あがめよ。

 不思議なのは、45、48、49、46の順となっているのが、なぜなのか。勉強不足で、分からない。

 次に『スザンナ』について。
 読んでいて、途中、ちょっと興味深く感じられたが、裁き方については、それほど感心しなかった。

 最後に『ベルと竜』について。
 下に引いた箇所はいかにも『聖書』の表現らしいと思い、読んでいて、『ヨナ書』を彷彿とさせた。

 36 すると主の使いは、ハバククの頭のてっぺんをとらえ、髪の毛をつかむやいなや、息の一吹きで、彼をバビロンの洞窟の前に立たせた。

 以下は長い余談で、昨日、小澤竹俊著『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』(アスコム)を読んだ。
 

 冒頭、書名に関連して、「もし今日が人生最後の日だとしたら、あなたはどう生きたいですか」という質問が出てくる。
 僕の答えは、「いつもと同じように普通に過ごすだけで、特別なことは何もしない」である。
 ベストセラーだったらしいが、本書を50数ページを読んだところで、たとえ話の内容が陳腐だったことから、中身が無いように感じて、投げ出した。
 残りのページをパラパラとめくっていたら、本文中の最後に『新約聖書』の言葉が引用されている箇所が出てきた。それならば『新約聖書』を読めばいい、ということだ。
 そして、僕はもう既に『ヨハネの黙示録』以外をすべて読んでいる。

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