Vol.63 ブルトマン著「恩寵と自由」(1948年)を読んで


 冒頭、「ピリピ二・一二以下のパウロの言葉に刺激されて」とあるように、本論を読んで、僕はブルトマンが筆者であるパウロの姿勢を問うている、と感じた。そして、一度読んだだけでは難し過ぎて、内容を確実には理解できず、二度、三度と読み返した。今もはっきりとは分からない箇所がある。だから、うっかりとまでは言わないけれど、いつものようには書けないし、書けそうもない。
 冒頭と文末には、『ピリピ人への手紙』第二章一二~一三節が引用されている。

 二章
 一二
 わたしの愛する者たちよ。そういうわけだから、あなたがたがいつも従順であったように、わたしが一緒にいる時だけでなく、いない今は、いっそう従順でいて、恐れおののいて自分の救の達成に努めなさい。
 一三
 あなたがたのうちに働きかけて、その願いを起させ、かつ実現に至らせるのは神であって、それは神のよしとされるところだからである。
 

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