Vol.68 『ガラテヤ人の手紙』を読んで


 過日(23日)の午後、『ガラテヤ人の手紙』を読みました。

 第一章
 六 あなたがたがこんなにも早く、あなたがたをキリストの恵みの内へお招きになったかたから離れて、違った福音に落ちていくことが、わたしには不思議でならない。

 呼びかけの口調がいっそう厳しいものに感じた。読了したら、全体を通じて、ますますそのように感じた。なればこそ、以下の言葉が僕の心にストレートに響いた。

 第三章
 四 あれほどの大きな経験をしたことは、むだであったのか。まさか、むだではあるまい。

 まるで僕を戒めるかのような、力強い言葉だ。あの経験をむだにするなよ、と。
 

 『聖書』を読んで、励まされる言葉を挙げるとしたら、やはり一番は「世に勝つ(世に勝っている)」であろう。

 『ヨハネによる福音書』
 第一六章
 三三 これらのことをあなたがたに話したのは、わたしにあって平安を得るためである。あなたがたは、この世ではなやみがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている」。

 『ヨハネの第一の手紙』
 第五章
 四 なぜなら、すべて神から生れた者は、世に勝つからである。そして、わたしたちの信仰こそ、世に勝たしめた勝利の力である。

 『ガラテヤ人の手紙』に記された短い言葉は「世に勝つ(世に勝っている)」と同様、僕を力強く励ましてくれた。
 大事なことを忘れずに書いておくと、『ガラテヤ人の手紙』は、ブルトマンの論文(「アダムよ、あなたはどこにいるのか」等)では、とりわけ三章が取り上げられていた。

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