読後の感想を一言で表せば、素直に感動した。
とりわけ第二二章の「主の晩餐」とユダの裏切りから、第二三章のイエスの死を経て、第二四章のエマオで姿を現すといったストーリーの運び方に盛り上がりを感じつつ、最後にイエスは「み姿が見えなくなった」り、「『やすかれ』と言われた」り、「まさしくわたしなのだ。さわって見なさい。(中略)。こう言って、手と足とをお見せになった」り、「「焼いた魚の一きれをさしあげると(中略)、みんなの前で食べられた」り、「モーセの律法と預言書と詩篇とに、わたしについて書いてあることは、必ずことごとく成就する」と言われた後、「祝福しておられるうちに、彼らを離れて」昇天する。読み終えた際に、僕は気持ちの良さを覚えた。
本文中、印象に残ったエピソードは、神殿での少年イエス(二章)、イエスの服に触れる女(八章)、マルタとマリア(一〇章)で、併せて、税や金持ちについても。その他には、イエスが癒やすことから、大勢の病に苦しむ人たち(らい病、中風、水腫など)が出てくることに否応なく気付かされた。
『ルカによる福音書』は『使徒行伝』へ続くとのこと。ずいぶん前に『使徒行伝』の第五章までを読んで、そのままになってしまったことから、改めて一から読み直したい。
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